デビルズ・バックボーン スペシャル・エディション [DVD]を鑑賞したみんなと感想・レビュー・コメント一覧(169)

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内戦期のスペインにある孤児院を舞台に展開する人間模様と少年と幽霊……。孤独で固く、寒々しい印象の、乾いた砂の中に建つ灰色の孤児院。その庭には不発弾が斜めに刺さり、地下の貯水槽からは不可思議な少年の声がする。義足の院長、胎児のラム酒漬けを飲む医師、金塊、戦争の足音など、様々な要素が不安をかき立てるが、筋書きはゴシックホラーとロマンスの稀有な融合で、結末も監督の言う通り西部劇的。少年たちが荒野に旅立ち、陰から出ぬまま彼らを見送る「何も終えることができなかった」男の背中が特に印象的。大好きな映画。
こんな繊細な演出をされる監督だったとは!どうも、タイトル(関係ないし!)とパッケージデザインで損しているような。結局、上等なゴシックホラーから始めて、最後は対決になっちゃうわけですが、夜の青と室内の赤、不発弾の刺さった孤児院の庭など、ヴィジュアルが秀逸です。パンズ・ラビリンスもそうだったけど、子どもの表情の変化を繊細に捉えているし、偽足の院長や彼女に思いを寄せる老教師など脇が捻っていて面白い。趣味的なところが魅力な監督だと思うが、パシフィックリムやクリムゾンピークのような大味な作品とまるでちがう。 
最近観たクリムゾン・ピークがノレなかったので、お口直しに。ダークでもホラーでもないアンバーファンタジー。この頃(ギジェルモ・デル・トロ名義)の方が好きですね。 適材適所にお金を掛けてる。
個人的に才能を信じて疑わないデル・トロ監督。彼は母国で映画を撮ったほうが自分の味が強くでるようだ。孤児院という閉ざされた狭い世界を覆う陰鬱な空気。しかし、扉の外には抜けるような青空が眩しい開けた世界が広がっている。そんな陰と陽、光と影の演出が効果的に使われている。圧倒的映像センス。ハリウッド的な怖がらせる演出に主眼を置いたホラーからすると地味かもしれないが、しっかりした映画であることは間違いない
土と泥水と金塊の黄色に浮かび上がる血の赤。象徴的な配色と構図。内戦の恐怖と信管を抜かれても鼓動を続ける不発弾の不穏さ。瓶詰めの胎児と沈められた少年。残酷さの中で大人になることを強いられた少年の物語が幻想的なイメージで語られる美しい映画。ウェスタン復讐劇となっているのでエンタメとしても見やすい。”パシフィックリム”も良いが、こういう方向の作品ももっと観てみたい。
スペインらしいと言うか、ギレルモ監督らしい切ない系のホラー。戦時下の孤児院(しかも田舎)が舞台のため、閉塞感がすごい。大人たちの人間関係もなかなか複雑で、野心家の元孤児・ハシントが子供たちの敵だったのが残念。幽霊よりも怖いのは……と言う、古典的なストーリー。ラストのナレーションには、不覚にも痺れました◎
これはこれで悪くはないんだけど、期待してたのとちょっと違った。 もっとこう、阿鼻叫喚ものを勝手に想像していたもので・・。
完全なホラー映画とは言い難く、どちらかというとホラーを少しかじったダークファンタジーのような感じ。舞台となる孤児院は暑くて乾いた土地に建っているため、死んだ人が天国に行けないと例えられるような場所。そんな荒野の乾ききった中をきらきらと光り輝く小さな命たちが眩しかった。それを平然と壊しやがったハシントは本当にクソ。いい男なのにコンチクショ~(落ち着け)!映像のカラーが琥珀色、緑、オークル、土色に限定されているのも独特な雰囲気を纏っており、デル・トロワールドが余すことなく堪能出来る。
スペイン内戦下の荒野の孤児院を舞台にしたファンタジー。ホラー映画ではない。この孤児院で起こる争い事はそのままスペインの現実を意味しているのであろう。主人公の少年カルロスが読んでいる本が『モンテ・クリスト伯』なのが意味深い。過酷な現実からの脱出を図る少年たちの行く末はあまりにも厳しい。この孤児院で育ったならず者ハチントが強奪した欲望の対象そのものによって暗黒の底へ引きずり込まれる皮肉。同じ監督の名作『パンズ・ラビリンス』に決して引けをとらない作品だ。
タイトルも雰囲気や使われているアイテムも怪しげですし、幽霊も登場するのですが、ホラーというより少年たちの成長物語という側面の方が強いような気がしました。ですので、怖いというより切なくなるような作品でしたが、ギレルモ監督らしい世界観も含め、なかなか魅力的な映画でした。
襲ってくる系幽霊じゃなくて良かった…ホラー駄目なのよ。人物すべてにしかるべきキャラと生い立ちと理由を感じる脚本と演出が見事。彼らが通じ合ったり、理解できなかったり、すれちがったりするたびに、感情移入して、切なくなってしまう。映像や美術の細部へのこだわりもいつもながらのデルトロ調。いろんな意味で逃げてない作品だと思う。DVDは特典が豪華だね。監督のメモや、ストーリーボード、メイキング、VFX効果に関する映像、コメンタリも。製作陣にとっても納得の出来の映画だからこそのサービスなんだろう。
これとても好きなヤツ。ギルレモさんのいつものいい感じが出てる。暗くて、もの静かで、どこからか聞こえてくる。そして、最後に切ない。好きな映画だ。
製作01年。内戦下のスペイン。巨大な不発弾が鎮座する町はずれの孤児院。そこに取り残されたカルロス少年は、慣れない環境に孤立し、新入りの洗礼として子どもたちのいじめにあう。肝試しで行かされた水汲みの最中、カルロスは自分に呼びかける不気味な声を聞く…オーソドックスな幽霊譚だが、閉鎖的な孤児院がそこに生きる子どもたちや院長のカルメン、老医師カサレスらの内心の抑圧と結びつき、肉厚なドラマが展開する。亡霊の造形や小道具の選択、画面の色彩に加え、単なるホラーに終わらない詩的なストーリーに仕上げたデル・トロらしい一本。
子どもの幽霊が出てくると悲しくなるなあ・・・。ハシント最低。自分も孤児だったなら子どもたちの気持ちもわかるだろうに。ひとりで間違った道を突き進んでる感じ。スペインの時代背景をおさらいしてから観るといいかも。おもしろかった。
43点。後に『パンズ・ラビリンス』『パシフィック・リム』を撮るメキシコ人監督のギレルモ・デル・トロ。本作はアルモドバルに認められた彼がスペインに招かれて作った、スペイン内戦を背景とするホラー・サスペンス。タイトルからしててっきりアクションだと思っていたら、切ない系ホラーでした。なので怖くはなく、作中の霊的存在にまつわる歴史・背景を知ることによって悲しくなるだけです。後にデル・トロが製作総指揮を務めた『永遠のこどもたち』に当然肌触りが似ている。けどこれ系のホラーは怖くないし面白くないし中途半端な印象だなあ。
主人公に負けないぐらいの大声で叫んで隣室の人にびっくりされました。
ラム酒を先生が飲むシーンはどういう意味だったのだろう?
ダークファンタジー。幽霊のビジュアルが独特で美しい。
意外なストーリーだった。幽霊になって現れた少年サンティの目的は、自分を殺した犯人への復讐。孤児院を爆破して金を奪おうとした犯人を、子供たちが一致団結して追い詰め、水槽に突き落とす。悪魔の背骨とか戦争とか不気味な不発弾とか。犯人は悪人だけど、彼も昔は孤児だった事を考えると複雑です。子供たちはどこに行くんでしょう。
70点。 なるほど、ユダ的なアレの話だったのか・・・。設定が細部までしっかりしてていいと思います。ただ、しっかりしすぎてると、怖くはないんだよね・・・。面白かったからいいけどね!なんだ、ダークファンタジーってことか?
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