裁かれるは善人のみ

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原題はリヴァイアサン。ホッブスの著作を下敷きにひたすら生きる人々をヨブ記に記される海の怪物が飲み込む。先祖伝来の土地はある時国家のものとなりまた個人に戻ったが、自由になった人はそれを権力でまた手に入れようとする。抗う人々と権力者の構図という普遍的なモチーフはリアリズムを以って観る者にも牙をむく。一度宗教を捨てた国で主は人を救うのだろうか。朽ちた船は人々の欲を象徴するようで、対をなす鯨の骨は人間のその死というさだめと抗えぬものを表すのだろう。この後めちゃくちゃウォッカ飲んだ。
冒頭から大した説明もないままに粛々と事が進むので、多分土地買収に伴い主人公側は市長と対立しているのだなと、おおよその予測はついても、一体全体何が起きているのかよく分からず、観ている側も淡々と受け入れるしかない映画でした。善悪の区別は紙一重、普通に生活している分には極悪人もいなければ、完璧な善人もいない。ただ何かすっきりしない作品だったと思います。政治家を中心に公僕が癒着、腐敗している構図は何処も同じで、市民にとって釈然としない結末が全てを語っているように感じてなりません。
大きな窓の部屋やワゴンやバス車内がパン+トラックで撮られて見通しがよい一方でそれにも関わらずそれが断絶に荷担することもあったり(警察の受付)して、そういう所はやはり性悪なズビャギンツェフ。なお総合的には「父」「ヴェラ」よりかは弾けてない印象。銃を酒瓶を撃って遊ぶくだり等はロングテイク(+画面外の音声)とカットの抑揚も相成ってすごくいいのだが、ピークはそこらであり、会話場面の比率は画面を持たすにはちょっと危なげ(特に市長の関わる会話の場面全般)。鯨やキリスト教的オブジェクトも象徴・寓意の域に収まり味気ない。
01/10
単純な善悪の二項対立を提示しておきながらも各々もまた小さな堕落や悪に手を染めており、ロシア正教会すらもヨブのように忍耐を続けていれば神は応えると説いて巨悪の横暴に加担し、巨悪のみが敬虔げな面をして教会へと通うことが出来るという展開で見事に善悪の二項対立を解体していった映画だった。純朴の象徴と思われがちな子供すら不良とつるんでビールを飲むわけであって決して完全なる聖などではない。そもそも『父、帰る』の時点でズビャギンツェフの「子供」は鬱屈し反発しつつ戸惑い続ける存在なわけだし。
12/24
12/20
USD
12/15
ビール飲みながら観てるうちに途中1時間ほど寝てしまい(恥)。でも途中を見逃してもなにがどうなったのかはちゃんとわかったのは、斬新な展開に頼らない、人間の心の動きを描いた作品だからなのだと思う。主人公、いくらなんでも哀れすぎないか? しかし登場人物たちがよく飲むなー。ウオッカを生でぐいぐいいっちゃうのはさすがロシア。
12/04
重い、ひたすら重い。救いはないのか?と思わずにはいられない。
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