黒衣の刺客

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my2016映画館#14》原題は聶隠娘で、原作は唐代末期の伝奇集からであり、あのホウ・シャオシェン監督が映像化。 と言っても、説明的な台詞は一切排除してるゆえに、この詩的な展開に首を傾げる人も多いかと。 一流の技を会得しつつも、情を断ちきれず、師匠から刺客として認められない哀しき女剣士…孤独だった幼い頃の生き様がポイントになるのだが。 いずれにせよ、とにもかくにもこだわり抜いた鮮明で美しい映像や音とその緊張感を堪能し、彼女の内面に思いを馳せるべし。 スー・チーの静かな熱演がいい...★4
とにかく映像の美しさにつきます。宮中の装飾、衣装の艶やかさ、ろうそくの朧げな灯りと、風になびく布、四季折々の大自然、スー・チーの華麗な殺陣、そしてチャン・チェンの整った顔立ち。近年では珍しいスタンダードサイズで、モノクロとカラーを使い分けた、まるで写真集を見ているかのような映画でした。ただ、何となく言いたい事は伝わるのですが、どんな物語なのかはっきりとは分からなかったと言うのが正直な感想です。雰囲気のみで楽しむ映画かも知れません。
台詞が異様に少ないので、人物の関係や、物語の背後がもうぜんぜんわからないんですけど、まぁそこはノリというか、断片的な情報からこんな感じかなーとかというか、多分に萌え要素たっぷりだと思うんですが。1シーンだけあからさまにVFXを使っていて、もしかして見事なロケに見えるシーンもあれこれVFXで霧とか雲とか作ってないか疑惑が。それはそれで凄いし、なによりスタンダードサイズの構図が見事で、映画館で見れてほんと良かったです。DVDや配信だと、多分途中で集中力切れて見なくなると思う。
予習していってもストーリーは完全には分からない。台詞も少ない上に睡眠不足のまま見に行ったので時々意識が飛んだ。ただ印象に残るのは映像の美しさ。焔のゆらぎ、風のゆらぎ等、揺れを感じさせる映像が多く、主人公の心の揺れを表しているのかな、と感じさせる。もう一度見直したら、また違った感想が生まれるかも。
これは『百年恋歌』の最終章かもしれない。隠娘が元許婚に最初に会いに行ったのは「触れる」為で、ここでのアクションシーンだけ「身をかわす」ではなく真っ向からぶつかり手と手を触れ合っている。この呪縛を解く為に国籍や身分も違う「他者」が必要とされ、風と混じり合わない水が選ばれる。寒村に差し向けられた刺客の仮面の下に隠娘は「もう一人の自分」を見、「跳ね返す」。背中に負った傷を「修復作業」の生業を持つ鏡磨きの青年が癒す。触れられたことで隠娘の「洗脳」は解け、初めて「他者」の存在を知り、融け合うこともなく風は水を運ぶ。
劇場鑑賞。少し予習して観たほうがストーリーが分かって良かったと後悔したけど、ひたすら美しい画面と音を堪能した2時間でした。
音とか風景とか布の使い方とか蝋燭の灯のゆらぎとか煙とか、とっても綺麗で繊細な映像だった。何かの粗筋で「誘拐された娘が帰って来たら殺人者になってた」って読んでそう思っていたら、誘拐じゃなくて導師に預けたんだと。誰だよ嘘書くの。とにかく人間関係や設定がほんとに分からず。例えば妻夫木君はどこで船が難破した遣唐使って分かるの?って、何か見落としたんじゃと不安になったけれど、分からなくて当然みたいなので安心した。
渋谷TOEIにて。画面を覆う簾や帳の襞につぐ襞、香炉や松明の煙につぐ煙。森のさざめき、宮廷人のささやき。ビスタになる、琴を弾く元公主?のショットの、嘆息が出る美しさ。
風風暗転風暗転。ラストのロングショット以外常に風が吹いている。どうせなら「侠女」くらいぶっとんでほしいよなあ。音楽がガチャガチャしてていい。
2015年9月24日/渋谷TOEI 2
妻夫木君狙いで観に行ったものの、さっぱり訳の分からない映画だった。 がっかりすぎる。チラシの説明がなかったら、妻夫木君が遣唐使だなんて判るわけもない。これが監督賞・・・??? @ピカデリーにて鑑賞
【映画館】侯孝賢の武侠映画、一昨日に席もリザーブし、早起きして家事も済ませていそいそと出かけたレディスデイ。どんと腰を据えたカメラワーク。登場人物たちもきわめて大人で口数も少ない。こちらは連日の睡眠不足で…。画面画面が一幅の絵となり、ごめんなさい、時々意識が飛びました。それでも画面の構成と、「技は極めても、精神は…」のストイックさがアジア人として、ホ-っとうなずく。
この人が出てるのならたとえカメオ出演だけでも観に行くという女優がわしの場合はスー・チー。なのでこれは今年一番観たかった映画。ホウ・シャオシェン監督なので眠くなるのは承知の上ですが、無駄に綺麗で意味不明なカットが多すぎてまぶたが下がってくる。スー・チーはアクション得意じゃないのに珍しくキレがあったなあ。ストーリーは説明不足で半分もわからなかったけど(特に仮面の人物はいったい誰?)、スー・チーが観れたからまあいいや。
新宿ピカデリーにて。前提として知っておくべき知識をまったく持ち合わせていないもので、お話の中身はほとんど理解できていないと思います。ともあれ、隠娘(いんにゃん)さんが、名前ともどもかわいらしいです。/余談ですが、なんだか妻夫木聡さんそっくりな俳優さんだなぁと思っていたら妻夫木聡さんご本人だったらしいのがいちばんの驚きでした。
ああ、シャオシェンの映画だ。ピンビンの映画だ。とりあえずはそれを以ってすべてよし。1カットたりとて魂の抜けた素振りはない。「フラワーズ・オブ・シャンハイ」以来の時代劇だが、外気とひとつ隣の居住空間における断絶のない境界という観点が大きく異なり、そこにシャオシェンならではの通風性が合致する。呪いの煙は建物下から柱と床に這い登り、隠娘は秘かに館に入り、そして布という布はすべて風に揺れる。あの薄い幕だらけの部屋での語らいと盗み聞きはまさにその骨頂。武侠片ながら究極的に「討たない」ことの情念を志向するのが逆説的。
侯孝賢の即興性と武侠映画の作り物感を自分の中で咀嚼し切れず、また衣装と光にノリきれず終わってしまった。冒頭がやや空間の広がりに欠けて出鼻をくじかれたせいかもしれない。音楽はとてもいい。ロケハンが相変わらず凄い。これだけ半透明の薄い布が画面を覆う映画は見たことがない。オーヴァーラップ的な仕掛けではなく、手前と奥に物質を積層することで空間を物に定着させる感触である。中盤の多人数の闘いは手前と奥を存分に使って緩急をつけており面白いんだが、一騎打ちがあまり面白くない。水辺の撮り方を見るに、ホラーも見てみたいな。
映像が、とても美しい・・・ 美し過ぎて内容が把握できなかった。
風の映画。木々を揺らし、煙を揺さぶり、時には水の流れとして呪詛を運び、霧を運ぶ。ルノワールの『ピクニック』を想起させる。武侠物としてのアクションもまた風であり揺れである。揺れるレース越しに揺らめく蝋燭の炎。そこに照らし出される男と女の姿が恐ろしくも美しい。
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