サウルの息子 [Blu-ray]

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アカデミー賞映画だいすきなわたしとしては、きっと外れないと思い観た映画。これまで観てきた戦争映画とはまたひと味違う。サウルの始めから険しく、どこか死を覚悟しているような表情。基本的に終始変わらないのに、最後になるに連れて、目に光が灯ってきてなんだか苦しくなった。音楽がないのと、画面比率がグザヴィエ・ドランみたいに四角よりだったから、すごく見入ってしまった。映画評論家の町山智浩さんのブログ解説、非常に分かりやすかったです。サウルの一貫した表情とか、不可解なところの謎が解けた。
ユダヤ人強制収容所内のユダヤ人協力者の一人の視点から彼らの非日常的日常を描いた映画。最初から主人公のみにピントを合わせるか、主人公の目線から状況を映しだすことによって、彼がいかに視野を狭めて周りからの影響を最小限にし、自身を無感覚にしようとしているかが伝わってくる。しかしそんな彼の視野の中にガス室を奇跡的に生き延びた少年の姿が飛び込んでくる。これによって彼に「人として生きる」というスイッチが入ってしまう。これ以降の彼の行動は、無意味とも見える反面、最終的には彼の人間性の肯定へとつながっていった気がした。
今までとは全く違う収容所の描かれ方に想像力をかきたてられた。 とても重い。救いがなく何も持てない人間の究極の生きざまになんともやるせない脱力感に包まれました。
解像度が高いだけになんとも恐ろしい。正しく息子を弔ってやる。宗教の重さは計り知れない。
サウルの周りのガス室に送られるユダヤ人たちにピントが合ってないのが妙に生々しくて、残虐さが際立っていました。息子を埋葬しようとする話には、どうしても付いていけず、理解しがたい内容でしたが、最後に見せたサウルの笑顔が強く印象に残りました。
やりたくない仕事、ブッチギリのNO.1 はゾンダーコマンドで異論はないのではなかろうか? これも2016年評判の一作 ただ、前評判にも、先に聞く粗筋も、それだけで辛くてね〜 そして、見終わって・・・ さもありなん。 なんてね〜
終始、画面の中央だけにピントを合わせ、背後をぼかす撮影方法がとても新鮮でした。外国映画部門賞でオスカーを獲るのも納得です。ガス室で殺されたユダヤ人達がまるで貨物みたいな扱いされてるけど、ぼやけてるお陰でそんなにグロくはない、衝撃度は半端ないですが。演じたエキストラも大変だったろうな。そしてゾンダーコマンダーなる職業が存在してた事に吃驚。ナチスは本当に悪どい事を考えますね。
今までにないホロコース映画。物理的痛みより精神的痛みが強かった。自分が体験してるように臨場感があったのはカメラの写し方だったのか…この映画で初めて知ったゾンダーコマンドの呼び名。そしてラビとかカディッシュ…  何となく分かったものの思わずググってしまった。 死体処理場で息のある少年を見つけてからその子はサウルの子になり、最後ポーランド人の子供を見つけてサウルの子供になった。あの異常な世界で彼はそんな風に身を置いたのだろうと解釈した。 終始無表情だったサウルが最後に笑ったのは印象的だった。
刺さる。 乾いた、あえて見せない演出が返って怖さや残虐さを引き立たせていると思います。 無闇に感情をあおることなく、ただ淡々と。 臨場感が半端ない。
見えないから背景の声に集中してしまう。だから目で観るより悲惨な光景を頭に思い描いちゃって、精神が摩耗する。すごく疲れた。結局サウルは狂ってたのか狂ってなかったのかわからなかった。周囲からは偏執狂扱いされたけど、信念みたいなものが感じられるし、サウルにはサウルの行動理念があったんじゃないかと。初めは理解できなくて宗教観の違いかなと思ったけど、あの状況だからこそ息子でもない子どもたった一人でも埋葬することに意味があるのかなぁ。というか普通に考えたら死体なんてどうでもいいだろって思う方が異常なんだけどね。
ドイツの強制収容所にて同胞の死体処理係として従事する男が、『息子』の死体を埋葬するために奔走する姿を描く。不自然に狭められた画角とピンぼけの世界で行われている背景の壮絶さに息を呑む。命を掛けて彼がしたかったことは『意味が無い事』だったのかもしれない。
戦争ものだからって安易に感動させてもらえると思うなよ的な乾いた空気。たしかに、あんな環境のなかで感情豊かに暮らしたら発狂すると思う。トーンは全く異なるけれど、『この世界の片隅に』みたいな「そこで確かにあった出来事」感がすごい。
Son of Saul(2015)レンタル。サウルのバックをアウトフォーカスする手法は、かえって生々しく凄惨な情景を強く想像させる。しかしながら、ホロコースト自体よりも彼の思い込みや執着の深さに鳥肌が立った。流れてしまった遺体、その後に出会った少年を彼は息子と思い込み笑顔を向けたのだろうか。それにしても、悲しいほどに全く救いがない。
人と人とを分かつものは何だろうか。物語の中であたかもありふれたオブジェのように映り込むユダヤ人の死骸。
ホロコーストの作品としてはピントが一点集中というか、状況が浸透する絶望感よりもすでに絶望が慢性化して日常と化したような乾いた質が印象的。何を救いに生きるか、うまく想像することもできないけど。
ユダヤ人絶滅政策。鳥肌がたってしまった。寒くないのに、寒くて震えてしまった。サウルの必死の行動は、遠い希望のため、そして自分を保つため。なのかな。信じるもの、光みたいなものを、求めていたのか…
7点。アウシュビッツで囚人から選別され死体処理などを強制された「ゾンダーコマンド」の男の1日あまりの行動を描いたもの。主人公に強烈にピントを集中させ周囲の存在感が希薄な演出がなされているが、実際にアウシュビッツを見学しその寒々しい空気を体感した自分にとっては「周囲の事など気にせず生き抜く」その怖さが殊更に強く伝わってくる。主人公がそこまで少年の存在に固執した理由がやや判りにくかったが、正式な埋葬を経て未来に希望を繋ぐという意図が読めてからはどうか死なないでくれという気持ちに。歴史勉強としても重要な一本。
ひたすらサウルを追いかけ続ける歪な映像。その後ろで起こっている惨劇はハッキリ見えないだけにより恐ろしい。それだけではなく語られていない余白の部分に様々なドラマがある凄い作品。でも二度と観ない。
やられました。たった2日間くらいの出来事なのに、目まぐるしく緊張感に 満ちた、綱渡りのような日々。主人公サウルを始め、皆が懸命に正気を装い人間らしく生きようとしています。結末がわかっていても、何かにすがらないと自分を失っていくんだなと思いました。映像も巨大な処理工場の様子を淡々と映してます。
映画技術の発展の歴史は、無声から、カラーを経て、3Dに至るが、その変遷が一貫して目指してきたのは、体験のリアリティと臨場感の獲得である。しかし、ルポタージュがニュースを超えて文学となるには、事実を伝えるだけでは足りず、より広い文脈において俯瞰された言葉で置き換えた、「真実」として語られるべきであろう。もちろん、その「真実」は唯一不変のものではないかもしれないが、見るものの判断を停止させるリアリティへの傾斜は、むしろ、ホラー映画のようなエンタメの領分と思える。
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