サウルの息子 [Blu-ray]

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ナチスによる「処理」がどんどん雑になっていくのが恐ろしい。感情を殺さないとゾンダーコマンドなんて出来ない。この映画、無茶苦茶制作費がかかっているんじゃなかろうか。
とても素晴らしい作品でした(*'ω'*) 大変寓意に富んだ脚本、正方形に近いフレームの中でのアップばかりの演出、シャロウフォーカスの多様… そして特筆すべきは「最終処分場」の描き方だ。『炎628』に学んだのだろう、前例のない異様な迫力をたたえていた
★★★☆☆ 何ともやるせない内容で沈む。ラストも容赦がない。父親の息子への愛が救い。
ガス室が英仏のプロパガンダかどうか等の歴史的な真偽はともかく、話の構成や運びや心情的なテーマの選び方が上手くて完成度が高かった。ただ好みの問題でか、期待してたほど面白くは感じなかった。映画にかぎらず小説とかでも良くあるヨーロッパ独特の虚無的な空気感というか、こうやれば洒脱でしょうみたいな雰囲気が苦手かも。
冒頭から、画面中心の人物の顔にだけピントが合っていて、周りのボカされた映像に驚かされた。公開に当たってのボカシなのかと思ったら、制作側も手法的なものということが次第に理解できた。なんともおぞましい世界なのだろう。ナチスによるユダヤ人虐殺の映像は、わたしが子供だった60年代ころには、多くのドキュメンタリーがTVで放映されていたような記憶がある。その他にも多くのフィクション作品でもみているが、この作品の衝撃度は格別だった。
ナチスによるユダヤ人虐殺を描いた作品は数多くあるけど、この映画は少し毛色が違う。同じユダヤ人の死体処理に明け暮れる陰惨な状況下の中、「息子」を埋葬することに生き甲斐を見出だすサウル。何かに取り憑かれたかのようなその姿は痛々しく、胸が詰まった。少年がサウルの本当の息子かどうかは問題ではない。死んだ人間の命を尊び、その魂を手厚く葬ることによって、安らぎや救いを得ようとしたのではないか? 信仰心とは、彼にとって命よりも大事なものだったのかもしれない。その人の心だけは、誰にも奪うことはできないのだから。
自由を得るために戦う、人間をパーツと呼び信仰と反する形で体や魂を損なう行為から子供を救う(たとえそれが死者であっても)、そうして人としての尊厳を守るという信念が、形は違えど物語を通して一貫していてよかったです。
アカデミー賞映画だいすきなわたしとしては、きっと外れないと思い観た映画。これまで観てきた戦争映画とはまたひと味違う。サウルの始めから険しく、どこか死を覚悟しているような表情。基本的に終始変わらないのに、最後になるに連れて、目に光が灯ってきてなんだか苦しくなった。音楽がないのと、画面比率がグザヴィエ・ドランみたいに四角よりだったから、すごく見入ってしまった。映画評論家の町山智浩さんのブログ解説、非常に分かりやすかったです。サウルの一貫した表情とか、不可解なところの謎が解けた。
ユダヤ人強制収容所内のユダヤ人協力者の一人の視点から彼らの非日常的日常を描いた映画。最初から主人公のみにピントを合わせるか、主人公の目線から状況を映しだすことによって、彼がいかに視野を狭めて周りからの影響を最小限にし、自身を無感覚にしようとしているかが伝わってくる。しかしそんな彼の視野の中にガス室を奇跡的に生き延びた少年の姿が飛び込んでくる。これによって彼に「人として生きる」というスイッチが入ってしまう。これ以降の彼の行動は、無意味とも見える反面、最終的には彼の人間性の肯定へとつながっていった気がした。
今までとは全く違う収容所の描かれ方に想像力をかきたてられた。 とても重い。救いがなく何も持てない人間の究極の生きざまになんともやるせない脱力感に包まれました。
解像度が高いだけになんとも恐ろしい。正しく息子を弔ってやる。宗教の重さは計り知れない。
サウルの周りのガス室に送られるユダヤ人たちにピントが合ってないのが妙に生々しくて、残虐さが際立っていました。息子を埋葬しようとする話には、どうしても付いていけず、理解しがたい内容でしたが、最後に見せたサウルの笑顔が強く印象に残りました。
やりたくない仕事、ブッチギリのNO.1 はゾンダーコマンドで異論はないのではなかろうか? これも2016年評判の一作 ただ、前評判にも、先に聞く粗筋も、それだけで辛くてね〜 そして、見終わって・・・ さもありなん。 なんてね〜
終始、画面の中央だけにピントを合わせ、背後をぼかす撮影方法がとても新鮮でした。外国映画部門賞でオスカーを獲るのも納得です。ガス室で殺されたユダヤ人達がまるで貨物みたいな扱いされてるけど、ぼやけてるお陰でそんなにグロくはない、衝撃度は半端ないですが。演じたエキストラも大変だったろうな。そしてゾンダーコマンダーなる職業が存在してた事に吃驚。ナチスは本当に悪どい事を考えますね。
今までにないホロコース映画。物理的痛みより精神的痛みが強かった。自分が体験してるように臨場感があったのはカメラの写し方だったのか…この映画で初めて知ったゾンダーコマンドの呼び名。そしてラビとかカディッシュ…  何となく分かったものの思わずググってしまった。 死体処理場で息のある少年を見つけてからその子はサウルの子になり、最後ポーランド人の子供を見つけてサウルの子供になった。あの異常な世界で彼はそんな風に身を置いたのだろうと解釈した。 終始無表情だったサウルが最後に笑ったのは印象的だった。
刺さる。 乾いた、あえて見せない演出が返って怖さや残虐さを引き立たせていると思います。 無闇に感情をあおることなく、ただ淡々と。 臨場感が半端ない。
見えないから背景の声に集中してしまう。だから目で観るより悲惨な光景を頭に思い描いちゃって、精神が摩耗する。すごく疲れた。結局サウルは狂ってたのか狂ってなかったのかわからなかった。周囲からは偏執狂扱いされたけど、信念みたいなものが感じられるし、サウルにはサウルの行動理念があったんじゃないかと。初めは理解できなくて宗教観の違いかなと思ったけど、あの状況だからこそ息子でもない子どもたった一人でも埋葬することに意味があるのかなぁ。というか普通に考えたら死体なんてどうでもいいだろって思う方が異常なんだけどね。
ドイツの強制収容所にて同胞の死体処理係として従事する男が、『息子』の死体を埋葬するために奔走する姿を描く。不自然に狭められた画角とピンぼけの世界で行われている背景の壮絶さに息を呑む。命を掛けて彼がしたかったことは『意味が無い事』だったのかもしれない。
戦争ものだからって安易に感動させてもらえると思うなよ的な乾いた空気。たしかに、あんな環境のなかで感情豊かに暮らしたら発狂すると思う。トーンは全く異なるけれど、『この世界の片隅に』みたいな「そこで確かにあった出来事」感がすごい。
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