ルルドの泉で [DVD]

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コメントを書くのが実に難しい映画だ。いろんな論点がありそうだが、ここではやはり人間のいやらしさについて述べたい。▼誰もが奇跡を求める中で、自分ではない他の誰か(ここではクリスティーヌ)に起こった奇跡を、最初は皆が祝福する。だが次第に我が身に病気や障害を持つ者は彼女を妬み、健常者は奇跡がなかったことを(つまり元に戻ってしまうことを)期待する。前者はやむを得ないと思えるが、後者が実にいやらしい。▼そしてレア・セドゥ演じる自由人の象徴マリア(えっ、マリア?)は、そんなことに構わず歌い踊り続けるのだ。
傑作。奇跡を散文的に描くとしたら、こういう風になるだろう。オリヴェイラ「征服者、征服さる」に負けず劣らずの厭らしい観光的なショットの数々。アイデアが多くて退屈しない。奇跡認定にすら待合室があります。集合写真で引きのショットになって、ああこのレイアウトだったのか、となる箇所は笑った。出てきた瞬間から、まったく修道女らしくないレア・セドゥ。悪徳の表現として、聖職者がカード遊びをする、というのはブニュエルの『ビリディアナ』にもあった。被写体とカメラの間に物や人をいれて、隠すという演出が何回かあった。
レア・セドゥの歌が聴きたい方必見。
vic
とてもいい映画でした。静かな映画なのにこんなにドキドキするストーリーに仕上げるのはすごい。いろんな人物が登場するんだけど、全員に役割があるというかとにかく上手い。映像も美しい。神の奇跡がテーマになってるけど、本当は人生の不条理がテーマ。
C
心情を吐露するようなことも議論も多くないけど、一つ一つのシーンでどの登場人物の視点も読み取れる。あのおばさんはお母さんなのかなと途中からそう思って観ていたんだけど、お母さんが徹頭徹尾娘を思う。どうなっても必ずあなたのそばにいて見守る、ひとりじゃない。これこそマリアじゃないかと考える。 健常者のたのしみを障害者から見た時の妬み、障害者が回復したときの喜びを疑い、嘲笑う健常者。真面目な介助者の彼女は戻ってこず。 
Y
★★★☆☆
同じ目標に向かって頑張ってきた仲間の、その中の一人が目標達成する、願いが叶う。表面的にはおめでとうと喜んだ姿を見せるものの、心の中では何で自分じゃないんだと嫉妬してしまい、そして羨望の眼差しを相手に向ける。誰にだってきっとある、そんな人間の本質を描いた作品だと思いました。
製作09年。多発性硬化症で車椅子での生活を余儀なくされるクリスティーヌ(シルヴィー・テステュー)は、巡礼者らとともに奇跡の泉があるというルルドを訪れる。看護人(レア・セドゥー)の世話も次第におろそかになり、彼女もあきらめの色を濃くするが、ある晩劇的に回復をみせ、立ち上がれるようになる。信仰心も篤くない彼女になぜ奇跡が?巡礼者らの賞賛と嫉妬が入り混じる視線を浴びながら、クリスティーヌは新たな生に踏み出そうとするが…ルルドでのロケによる映像も美しい、「奇跡」とそれを取り巻く人間の感情を虚飾なく映し出した良作。
宗教もの好きなので鑑賞。でも観てみると、どちらかと言えばこれは宗教云々より、人間の本質に差し迫った映画だった。奇跡を追い求めて巡礼地を訪れ、自分以外の誰かに奇跡が起こると何故あの人なのかと妬み、羨む。確かに奇跡が起こって周りから急によそよそしく接せられる主人公が可哀想だったけど、でも嫉妬してしまう周りの気持ちもわかるんだよなあ、と思ってしまった。宗教って、こういう人間の陰な部分が垣間見えやすいものな気がした。確かに奇跡だったのか?奇跡は起こったのか?この映画はそういう目線で見る映画ではなかった。レンタル
2009仏。 宗教色が強いように見えて、実は人間の天使と悪魔の部分を丁寧に描き出している作品。信仰というより、藁にもすがる、賛美よりも妬み。
奇跡を信じて参加したハズの巡礼者達がいざ奇跡を目の当たりにすると「何故あの娘が」とまるで妬むような態度を取ったりと、人間の本質を垣間見た気がした。クリスティーヌの同室の女性が実はマリア様なんじゃないかな、と思ったり思わなかったり。
主人公の女は、奇跡が起こった後、神に感謝するわけでもなく、信仰を得るわけでもなく、これから働けるとか恋ができるとか自分が何でも出来るような感覚になって、謙虚さのカケラもない。これは、聖書に出てくる神に愛された人々とは全然違う振る舞いだし、周りのおばさんたちが主人公を白い目で見るのも分かる。正直、僕なんかは主人公に罰が当たって、倒れた敬虔な修道女が幸せになる結末なんかを想像したりしたが、結局そのまま曖昧に終わる。勧善懲悪を期待した自分の浅ましさを恥じると共に、宗教ってこういう不確かなものだなと思った
病気の人に宗教は救いになっているのか、疑問。 巡礼は茶番劇のよう。健康な人間に「まず、心を癒せ」と言われても… 信仰心がある人が見たら、どう感じるのか聞いてみたい。
jjj
WOWOW :Lourdes
ここで終わるのか〜!って感じでした。パッケージの裏側のストーリーを見て借りてみたので、何故自分なのか?から始まるストーリーだと思っていたんですよね。先入観なく見た方が余韻が深かったかもしれません。でも引き込まれて集中して見れました。パッケージはセルよりレンタルのパッケージの方が好きだな。
zan
奇跡周辺に垣間見られるねたみや、あまり真剣でない若手介護士などのリアリティが面白い。
レア・セドゥ目当てで鑑賞。相変わらず、やる気のない感じが上手いです。笑 信仰心ってなんだろな?って思う。奇跡が起きた時障害者で本当に心から祝福した人が何人いたか気になる。
観はじめて凄くたんたんと話が進んでいく。カメラワークが第三者の目線のようで凄く不思議な作品だなと思いました。広めの構図で細かな所まで作品にこだわっているなと思いました。 凄く…心に残る。感じ、考える事がたくさんあって是非観ていただきたい。 少しスローテンポですが、観る価値はあります。
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