秋刀魚の味 [DVD]

秋刀魚の味 [DVD]
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監督
小津安二郎
出演者
岩下志麻
笠智衆
佐田啓二
岡田茉莉子
三上真一郎
上映時間
113分
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秋刀魚の味の感想・レビュー・登録(347)

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どこにでもある、よく聞く様な話を描いた世俗映画なのだが、どうしてか品格があってユーモラスで温かい。俳優たちの自然体とは程遠い、昔スタイルの演技の応酬も妙に微笑ましい。笠智衆の柔らかい物腰、岩下志麻の凛とした佇まい、佐田啓二の不器用な立ち振舞い。今観るとどれも新鮮で楽しめる。辛い時代を生き抜いた世代の悦びと悲しみのペーソスに触れる好編だ。
カメラを全く動かさないしセットは他作品のものを使い回す、でも十二分に観れてしまう。
これまたお節介オヤジどもの、独身女性とみるとやたらと誰かとくっ付けたがるウザい話。この前に観た『彼岸花』では頑固親父然とした佐分利信が、結局娘さんに負けるという展開だったが、今作では物分かりのよさそうな笠智衆のシナリオで結婚してしまう悲しい結果だった。岩下志麻が気の毒になってしまった。今作では、佐田啓二と岡田茉莉子の夫婦が絶妙でいい。「ダメダメ」と奥さんに言われてショボクれる佐田啓二がステキだ。しかしながら、平気で父親のところへ借金に行く夫婦っていったい!どんな生活環境なのだろう。
午前十時の映画祭にて再。おかし哀しいバランスが最高。女優陣はどれも美しくなまめかしくて、男優陣はエロ心を隠さなくてまたなまめかしくて、画面の中に動きが少ないのに、生々しくてこの人たち生きてると思った。東京物語に比べたら随時所作もテンポも違うけど、やっぱり昭和の明るいよき人情の香り。
すごい昔にビデオで観てた映画を午前十時の映画祭で 。
冒頭、笠智衆が部下の女性に結婚はしないのか云々といった現代の感覚からすれば見事なセクハラ発言をするのに驚く(笑)。その他にも後半、長男役の佐田啓二に子供は作らないようにしてるのかとずばり訊いてみたりと、昭和は良くも悪くものどか。淡々としているけれどけっこう笑える箇所も多い。娘を嫁がせる父の思いはおそらく、喜びよりもさみしさのほうが勝るのかもと納得。娘を手放すさみしさと、自分がいつのまにか老境にさしかかっていることをいやがおうにも自覚させられるさみしさ。バーのママ役の岸田今日子がチャーミング。
(TV録画) 見てたと思ったけど、初めてかなぁ。小津作品、みな内容同じだから。戦争、負けてよかったんだよってとこが、なんか深い。
男手だけで育てた娘が嫁入りするまでの日常を淡々と。だが、其処彼処に見える皮肉混じりのエスプリが決まっている。◇学童期は生徒であったが、彼は海軍士官学校を経て恩師より遥かに上層に到達した様を晩年に見せ付けられる教師。その教師が晩年の生計を一杯呑み屋で立てているが、その偉そ気な客が、生徒が艦長を務めていた艦の下士官(兵卒?)という逆転構図。そして複雑な表情を浮かべる笠と東野。◇さらに、戦前あれほど五月蝿かった上下関係の消滅が、その下士官との間で垣間見せられる。◇いやぁこんなに色々な視点が見れる作品だとは…。
(1962/日本)娘の結婚を考えていなかった父が嫁に出すまで。笑顔泣けてくる
笠智衆と中村伸郎が北竜二を「担ぐ」。物語上の反復として、笠と佐田啓二の策が(悪意はないにせよ)結果的に、娘岩下志麻の不本意な嫁入りを「担ぐ」形となる。この悲劇が食い止められたかのようにみえた時、実は中村伸郎と北竜二が笠智衆を「担いだ」だけなのだと知らされる悲劇。
料理が映ってるわけじゃないのに、何を食べても美味そうに見える。昔はトリスだからか知らんがストレートであれだけ注いでたんかな。何気ないシーンが画として成立してしまうのが映画なんだなあ、と。
saw
@DVD BS-NHK ★3.5 ・大洋VS阪神 ・志麻さんが綺麗で可愛い◎ ・「だめよ。だめだめ」 ・独特なセリフ回しが昭和っぽくて逆に新鮮。女性の言葉遣いが現代と比べて段違いに可愛い。 ・笠さんの表情や話し方から滲み出る人の良さが好き。 ・ひょうたん先生に見覚えが・・・あ、初代黄門様?! ・まだ戦後の余韻が残る時代だったんだね。 ・大事件も無くただ日常を描いてるだけだけど、その佇まいや空気感が良いんだと思います。
隙あらば「赤」で攻めてくるな。ちょっと執拗とさえ思うくらいで驚いたが、たしかにキレイだ。特に団地の干された布団には美しすぎてのけぞった、布団のくせに。その画面作りに合わせてか、いつも以上に音楽が軽やかに感じた。そこからの落差で、相変わらず身も蓋もないビターなオチ。杉村春子ならずとも泣くわ。素晴らしい
小津調とローポジションは健在だが東京物語に比べると前者は少し薄いかな。 岩下志麻はもっと黒いイメージをもっていたけれど物分りのよいかつ繊細な娘役を演じていて驚いた。晩年の、そして遺作ということもあって東京物語よりも優しい雰囲気に包まれている。 笠智衆の多くを語らない律儀な人間像は引き継がれていて映画全体の空気感に安定感をもたらしている。 娘を嫁にやった後、先立たれた妻にどこか似ているマダムのいるバーに向う筋書きは父親としての淋しさそして1人になることの淋しさ両面をうまく表していて良かった。
小津映画をなかなか観る機会がないまま、年を過ごしてしまったんだけど、ようやく初鑑賞。もっと早く観ておくべきだったと後悔。。。でも、これからたくさん見れるのも幸せ。
劇中、笠智衆演じる主人公と旧友たちが晩酌するシーンが多く登場するのだが、そのやりとりの軽妙さにくわえ、食事の所作が美しいことにはっとさせられた。
【小津安二郎の美意識が感じられる遺作】小津安二郎監督、岩下志麻主演作品。小津安二郎の遺作。東野英治郎や杉村春子、笠智衆といったベテランの演技も見事。テレビドラマのようなアングル、小道具の一つ一つにまでこだわった美意識は見事である。また、若い頃の岩下志麻の美しさには何とも言えない魅力がある。戦後17年以上が経過し、戦前の日本とは価値観も大きく変わった社会の中にあっても、変わらない娘と父の関係を、美しく描いている。豊かになっても変わってはいけないものがあるという小津からのメッセージであるように思う。
7点。小津安二郎の遺作でありながら、その小津節とも言うべき家族の描写、子を想う親と親に理解してほしい子という共感を覚えざるを得ない気持ちのやり取りが、いつもの如くのんびりした時間経過の中で淡々と綴られる、殊更に小津映画らしい映画。毎度同じような設定なのに毎回浸ってしまうのが不思議だなあ...クライマックスで路子が発した「お世話になりました」の言葉は、単なる劇中での娘から父への言葉ではなく、これを置き土産に旅立った小津からの鑑賞者そして日本文化への遺書という意味合いもこもっているように思えてならない。
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