街のあかり [DVD]

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6点。カウリスマキ作品の例に漏れず登場人物は冴えない奴(しかも今回はとびきり虐げられる男)、そして終始真顔でコメディを演じさせるような演出で紙芝居のように何気ない話をビターに、今回は少な目ながらも従来同様の優しい人情で包み込む...この「ありあわせの食材で立派なコース料理を作り上げる」ような彼の手腕がこの作品でもいかんなく発揮されている。ちょっと主人公が可愛そう過ぎて痛々しさは残ったが、彼の映画らしく必ず最後にカーテンを少しだけ開けて明かりを見せてくれるような粋な計らいもあり、余韻は決して悪くない。
悪党の女は、負け犬の警備員が持つ愚直さに揺さぶられながらも、属する生活の位置を変えていく事が出来ない。男を破滅させるはずのファムファタールになりきれないまま悪魔の指示に従うこの女性の悲しみ、諦めの眼差し、良いなと思った。 映画が持つ奇跡という名の魔術を、ある種禁欲的に拒否するこの監督のかたくなさに僕はすごく癒されてます。
これはダメだ。『過去のない男』なら分かるけどこれが人間賛歌かと言われるとそうとは思わない。カウリスマキの描く白痴でなすすべなく不幸な境遇に陥る主人公が苦手。『ラルジャン』みたく現実の不条理が原因でそうなるというより良いように利用されてるのに逆らってないだけ。コメディ目線が入ってるとまたその不条理感も活きるのだけど本作はそういった要素も掃除機シーンくらいしかなく自分にはどうにも耐えがたい。
〈レンタル〉○
敗者三部作、どれも好きだ。ごく身近なごく少数の、愛ある人たちとの希望ある未来。決して感情的にも感傷的にもならない、淡々とした表情と会話。愛想笑いもない。青緑と赤。
夢見がちで社会に適応できない主人公が悪党に弱点をつかれて転落していく様を、感情の起伏をほとんど排除した演出で描いていく。登場人物間に心の交流をまったく感じさせない渇いたシーンの連続なのだが、それだけにラストカットの温かさが強く印象に残る。カウリスマキ敗者3部作は優しさと思いやりがテーマなんだろう。
ともすればドラマに仕立て上げたくなってしまう曲がり角で、全ての物語を拒否していくようなへそ曲がり作品。それがすごく格好よくて、現実の感覚に沿うものだと思う。
いちいちかっこつけてて、かっこ悪いけど、かっこいい。女性に慣れていなくて可愛い人だった。
何という至高の負け犬ぼっち賛歌映画。カウリスマキの作品は世間の落伍者の描き方の上手さに定評があるが、ここまでだめだめで不器用な男もそうないのではないだろうか。イケメンなのに。しかし大仰な展開やドラマチックな悲壮感は巧みに回避しながら、不思議と暖かみのある眼差しを感じてしまうのが彼の作品の最大の魅力なんだろう。それに寄り添う音楽の使い方もまた素晴らしい。動作の機微にはユーモアがあり、ふと気付かずに頬が緩んでしまう瞬間がある。生きる事に落ちこぼれてもまだ笑う事が出来る、それに気づかせてくれたのが何より嬉しい。
孤独な男が最後まで可哀想なんだけどちゃんと青い鳥は近くにいたお話。カウリスマキの画はすごく傍観者的だと思う。どれだけ主人公が打ちのめされても視聴者は見ているだけで手を差し伸べられないもどかしさをより感じる構図になっているというか。ここまで色々な要素であったり展開を用意しつつ、話をストイックなまでに盛り上げずまた説明せずにいる。それはとても現実的で、絶対的な傍観者というポジションに置かれている僕たちは妙に感情移入してしまう。監督はリアリストで、だからこそシュールで暖かい映画が作れるのだと思う。
この系統かなり好きな気がする。だめ男BUTイケメンな感じ、バッファロー'66みたい。この手の顔めっちゃ好きだ…。北欧っぽい色味の家具、服などで画が華やか。朱色寄りのパキッとした赤が好きなんでしょうか。ヒロインの女の顔どっかで見た何かに似てるんだけど思い出せない。かなり特徴的な顔してる。カウリスマキの別のも観たい。
セリフ少なすぎクソワロタ
刑務所での笑顔が印象的。
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頑張ればいくらでも盛り上げられる題材をここまで地味にストイックに仕上げる力量は本当にすごい。かといって退屈でもなく終始映像に見入ってしまうのは細かい、さりげない演出が抜群に上手いからだと思う。捨て犬同然な主人公の子供っぽさはどこか母性本能をくすぐるんだろうか。
負け犬とかクズとか言われるかわいそうな男がかわいそうな目に遭う話。主人公は前向きなんだけどどこからその自信がくるのか。結局あの男はちっぽけな幸せを手に入れて、それなりに生きていくのだと思う。
めっちゃおもしろい!かっこいい。芸術的!シンプルな筋で、セリフと動きも最小限なのになんでこんなに感情をかきたてられるのか。すごい表現力!能みたい。フィンランド的センスに溢れた画がいいね〜囚人服すらマリメッコに見える。
「週末に旅でもしよう、パリにローマ どこでも」「決めて、どの街も同じよ」
どうしようもない程にカウリスマキ作品が好きだ。
映画ポスターをかっこいいなあと思っていて、先日映画館上映を観ました。構図や、「何もない景色の画に人が入ってくる、車がアップ、出発する」というようなカットが完璧だった。私はジャームッシュ映画ではニヤニヤしてしまうけど、なんだかカウリスマキはあまりニヤニヤしてはならない雰囲気がある。実際ニヤニヤする所なのにニヤニヤするなよ!って言われてるような(男がパンとか花瓶用意するシーンとか・・・多々)。何故だろう?でもそれが心地良いことも理解できる。なぜか、カウリスマキを観て「ジャームッシュ大好きだわ」と実感した。
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