海街diary DVDスタンダード・エディション - 十一さんの感想

[05/26] 十一
小さなエピソードを組み合わせて、生活を描く。庭の木、床下の梅酒、台所の光、柱の傷。複数の日常の断片が具象としての家を媒介に結びつき、総和以上の関係性が立体的に浮かび上がる。現実においては、家族それぞれの思惑が均衡する結果として立ち現れる家族の姿を、作劇として、逆演算し、破綻のない全体を構築するのは、想像以上に難しい。それぞれが抱える矛盾へ肉薄しなければ嘘になるが、一人に肩入れした途端、その誰かの物語に矮小化されてしまう。中立点に留まり、個ではなく関係性に人間性を見出す冷静さが、この映画の真実を支えている。
海街diary DVDスタンダード・エディション

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