『パシフィック・リム:アップライジング』映画前売券(一般券)(ムビチケEメール送付タイプ) - isbn479480542Xさんの感想

[04/15] isbn479480542X
'18劇場で2D字幕【ネタバレ】前作より予算減なのに大健闘。〇ただそれによる不満もある。▼前作よりテンポよいが、前作の記号的造形をやめたので、人もメカも印象うすい。▼冒頭の、警告とテイザー銃が武器の正規巨大メカvs変形可能な日曜大工メガが最も凄かった。〇この辺はお話も、怪獣害後~復興前の人々の暮しの点描で、面白い。(悪玉は火事場泥棒に走り、善玉は自警精神を走らせメカ自作)▼メカは没個性的。前作に比べ、操者も外見も性能も均され、各機音楽も削除。〇鞭が主兵装のメカより、主役機のほうがよほど鞭が武器に見えたり。
『パシフィック・リム:アップライジング』映画前売券(一般券)(ムビチケEメール送付タイプ)

コメント(全85件)

[04/16 02:04] isbn479480542X
(重力スリングという、紐状のエネルギーを伸ばして、建物に絡めて倒し怪獣にぶつけたりする)〇最速の筈のメカより、主役機のほうが飛び乗り攻撃をしたりと、よほど機敏に見えたりした。
[04/16 02:07] isbn479480542X
■前作より予算減なのに大健闘。ただそれによる不満もある■
[04/16 02:16] isbn479480542X
予算が減ったなかでもあれこれ頑張っていて、人とメカとを絡めた破壊描写は今作の方がはるかに多いだろうと思う。〇前景に実景の人、後景に巨大メカ・怪獣を置いたショットなどがいくつも登場して、ビルをメカの剣がつらぬけばその室内で慌てふためく人々が映されたりする。(前作が無人の室内だったのと大きな違いだ)
[04/16 02:16] isbn479480542X
▽ただ、ぼくにはそれが、迫力を出すための無用な暴力に思えた。〇劇中の地球防衛軍的なひとびとについてベテランも新人もみながみなまるで正義感や倫理観を持ち合わせてないように見えるシーンがあれこれあって、非常につらい。 〇教官のロボは、今まさに人が逃げている最中の街へ放たれたミサイルを平気で避けるし、〇その教え子は、ロボの剣をジョキンと出してモンスターに向かって走り、今まさに人が逃げている最中の街の建物を無駄に斬りながら進んでいく。
[04/16 02:16] isbn479480542X
▽そうした人々に対して、『パシフィック・リム』のテーマ曲(ペントコスト司令官の命令も無視して、嵐の日に漁へでたアホなカニ漁船漁者を救う人々のテーマ)が付与されるのは、どこか歯に物がはさまった気分になった。
[04/16 02:23] isbn479480542X
■警察的メカvs日曜大工メカが良かった■
[04/16 02:23] isbn479480542X
▼日曜大工メカ"スクラッパー"に主人公を闖入させることで、コクピットに重力に振り回される非固定物を導入していて、ここは素敵だ。▼スクラッパーが走るアップショットも、メカの頭を街路樹のヤシの葉に当ててはためかせていて、速度感も巨大さも感じられてよかった。〇ゴルフ施設のモニュメントを蹴とばすところもよい。▼でかいと認識させられたスクラッパーがハムスターくらいに見える正規メカの巨大さもまた素敵だった。
[04/16 02:24] isbn479480542X
■没個性なキャラやメカについて。劇中設定の作劇への不活用について■
[04/16 02:25] isbn479480542X
メカやキャラが没個性的なのは書いた通りなんだけど、それが劇中設定の作劇への活用されなさ具合にもつながっているように思えた。
[04/16 02:25] isbn479480542X
 前作『パシフィック・リム』は原則としてコクピット右側が主パイロットで右半身を操り、左側が副(コー)パイロットで左半身を操るという設定で、これをとてもうまく活かしていた。
[04/16 02:26] isbn479480542X
【以下、『パシフィック・リム』ネタバレ】
[04/16 02:26] isbn479480542X
▼たとえばジプシーデンジャーの第二戦(怪獣2匹を順々に相手どる)は、副パイロットのマコが試験運転時の失敗・トラウマを克服し再起したこと・自分の個性が出せるようになっていくさまを、その設定をいかした殺陣でもって表している。▽ジプシーは怪獣の右フックを躱すと後ろに回り込み、1:18:45その背中についた強力な攻撃器官を"左手"で掴み、もぎ取ってみせるのだ。
[04/16 02:26] isbn479480542X
(試験運転時のマコによる暴走が、左手を勝手にうごかしプラズマキャノンという青い光を灯して暴走させたこととして描かれたことも、その対照性をつよめている。 もぎ取った怪獣の攻撃器官もまた、青く発光する器官なのだ。)
[04/16 02:26] isbn479480542X
▽マコが自分の個性を出せるようになっていく……とはどういうことか? 〇ジプシーが回収されるにあたって追加された新装備"ソード"を1:29:59左手で放ってみせることだ。1:28:56マコの左手の複雑な動きを、顔を左に振って主パイロット・ローリーがマネし後追いするしかないバストショットが登場するまでに、1:27:56、28:14マコがコクピット内で日本語を喋るに至るまでに、彼女がいかに"武器でないものを武器にしていったか"を振り返ってみよう。
[04/16 02:26] isbn479480542X
〇さて、第一の怪獣レザーバックに、ジプシーは戦地にあったコンテナを掴んで得物とし殴った。一度目は右手で、二度目は両手で。これをよく見ると、じつはコンテナを握りしめるというアイデアは左手から先に行なわれたことがわかる。
[04/16 02:26] isbn479480542X
〇第二の怪獣オオタチに、1:24:25ジプシーはタンカーを引きずり持って現れ、それを刀を振るうようにして攻撃する。引きずり持つ手はどちらか? これもまた左手だ。
[04/16 02:26] isbn479480542X
〇オオタチに左腕を絡めとられたとき、ローリーは1:26:40「俺が押さえる」マコに呼び掛け、(メカと操縦系統が接続中であることをしめす)ホログラムに左腕をまとわせたまま掲げつづけ、逆にマコの左腕はホログラムが消え、下げられ、右手は(もとは機体温度をさげるためだろう)冷却ガスを胸から噴射するためにパネルを操作をする。 "ローリーによる指示を受けて"というかたちではあるものの、ここでついにマコがパネル操作する姿が描かれる。……そうしたうえで、マコが自発的にパネルを弄る"ソード"が待っている。
[04/16 02:26] isbn479480542X
▼さて、上で冷却ガスについて触れたが、第二戦目と第三戦目とで、相手に拘束された主役メカが、左腕で相手を御しつつ機体の胸から冷気/熱を発し攻撃するというシーンが登場する。▽そこでは、ローリーのマコへむける信頼変化が描かれている。
[04/16 02:26] isbn479480542X
〇第二戦目ではローリーが1:26:40「俺が押さえる」マコに呼び掛け、(メカと操縦系統が接続中であることをしめす)ホログラムに左腕をまとわせたまま掲げつづけ、さらに「冷却ガスを浴びせろ」と指示する。マコの左腕からホログラムが消えると、彼女の腕は下げられリラックスした状態となり、右手でパネルを操作する。
[04/16 02:27] isbn479480542X
⇒それが〇第三戦目になると、ローリーが1:55:29「離すな マコ」1:55:31と呼びかけ「焼いてやる!」と自分でパネルを操作する。……マコに力仕事を任せていることがわかる。
[04/16 02:31] isbn479480542X
▼『パシフィック・リム』時代の巨大メカが、船や航空機のように左右でライトが緑と赤に色分けされているのは巨大物の一表現であると同時に、どちらの手で何をしているのか見やすくしそれによって描かれる機微をつかみやすくするためという意味もいくらかあったんではないかと思う。
[04/16 02:31] isbn479480542X
【以上、『パシフィック・リム』ネタバレ】
[04/16 02:32] isbn479480542X
■没個性なキャラやメカについて。音楽のよわさについて■
[04/16 02:32] isbn479480542X
▼指摘する声をきいたことが寡聞にしてないけど、前作『パシフィック・リム』は音楽劇だった――『ローン・レンジャー』で激化することとなるG・ヴァービンスキー監督『パイレーツ・オブ・カリビアン』がそうであるように、劇中のSEが楽器のひとつとして使われていた。そして各人各機怪獣にそれぞれちがう音楽が、その活躍や不調に合わせ、ライトモチーフ的に鳴らされてもいた。(中国語やロシア語、日本語といった英語以外のセリフも、そのようなライトモチーフのひとつだ)
[04/16 02:34] isbn479480542X
『アップライジング』は、そのへんもちょっと微妙に思えた。(その微妙さのわかりやすい例が、前述した、前作のテーマ曲を背負うひとびとの倫理観のなさとか)
[04/16 02:34] isbn479480542X
【以下、『パイレーツ・オブ・カリビアン』やヴァービンスキー版の『ローン・レンジャー』ネタバレ】
[04/16 02:34] isbn479480542X
▽『PotC』のメインテーマが(同じハンス・ジマー作曲で「使い回しだ」と批判されることさえある)『グラディエーター』の曲と認識されないのは、海賊らがぶつけ合う剣戟のSEが主旋律と同期するからだ
[04/16 02:34] isbn479480542X
〇『ローン・レンジャー』の『ウィリアムテル序曲』を聞くと興奮するのは、こちらも劇中のSEが劇伴音楽の一楽器となっているからだ。冒頭の[シファシ]の連打にローン・レンジャーの投げ縄が軌道をかえた機関銃の連射が重なり、ミソ[ラシファラ]~のメロディに馬のヒヒーンが同期し、「♪ダララダララダララッタッタ」の([ミソシ]×8[ミソシミ][ミソシファ][ミソシソ])のリズムに合わせて馬の足音が鳴らされ、
[04/16 02:34] isbn479480542X
つづく「♪タララタララタララッタッタ」が『ウィリアムテル序曲』の楽譜どおりに音階を上げて繰り返されるところでは、その直前でローンレンジャーの「ヤー!」という掛け声と共に馬に鞭うつ打音を入れ、それをきっかけとして変奏されたように演出する。あるいは悪玉の放った銃弾が機関車の窓枠や窓に当たった音を、「♪ダララダララダララッタッタ」にする――劇伴音楽と劇中事物を一致させ、主旋律を奏でさせている。
[04/16 02:34] isbn479480542X
そしてさらには、登場人物の行動によって、もともとの『ウィリアムテル序曲』から曲調がかわり、ついにはまったく別の曲になってしまったりする。たとえば悪役がヒロインを人質にとり、黒煙とトンネルの真っ暗闇に消えていくと、悲壮な音楽になり、ローン・レンジャーの登場に喜んだ少年が恐怖に目をつむると、『~序曲』から離れたおどろおどろしい音楽になる。あるいは善玉のはずのインディアンが『夕陽のウェスタン』な復讐に燃える悪玉に銃を向けるときエンリオ・モリコーネの音楽にかわってしまう…
[04/16 02:35] isbn479480542X
…そういうことを延々やった結果が『ローン・レンジャー』の多幸感あふれる終盤だった。
[04/16 02:35] isbn479480542X
【以上、『パイレーツ・オブ・カリビアン』やヴァービンスキー版の『ローン・レンジャー』ネタバレ】
[04/16 02:35] isbn479480542X
【以下、『パシフィック・リム』ネタバレ】
[04/16 02:35] isbn479480542X
▼前作『パシフィック・リム』にも、そうした魅力があった。
[04/16 02:35] isbn479480542X
▽ロボに乗り込む複数人のパイロットがシンクロしないと乗りこなせないという設定どおり、パイロット候補の相性を、劇伴音楽と劇中人物のチャンバラするSEとの同期するか否かとして、そして楽器数の多寡として描いた。
[04/16 02:35] isbn479480542X
 0:38:11~の敗戦による相棒(兄)の死から前線から遠ざかるも復帰した歴戦のパイロット・ローリーの相棒をさがすための手合わせのシーンを観てみよう。最初は太鼓だけの音楽だったのが、マコが試合相手として靴を脱ぎ歩いてからはギターの音がつき、手合わせが始まるとローリーのほうにもギターの音がついていき、最終的にはヴァイオリン系統の音などが入ったオーケストラになる。
[04/16 02:35] isbn479480542X
〇38:11~太鼓の音が低く響くBGMに、SEである棍棒同士のたたき合う高音・床に倒れ伏す音が追従するような音色を奏でる。主旋律はそうだが、SEのほうがカカッと連打が少し多い。「4対0」ローリーの圧勝にマコが不満そうに言う。
[04/16 02:36] isbn479480542X
次の〇38:20~紺のタンクトップの相手がクルクル回しつつ動き、そして試合するくだり。SEは、試合前の演武による風切り音はBGMに後追いのようなかたちでつけられ、打音ぶつかりあうSEとなるとBGMに合ってきている。しかし連打がまだ多い。うつ伏せに倒される前の数音(5ショット目くらい)は同期する。「4対1」マコが不満そうに言う。
[04/16 02:36] isbn479480542X
三人目〇38:33~棒を刀のように構える男との対決。BGMにはシャリシャリ音が混ざる。BGMとSEはほぼ同期。「4対2」なおも不満そうなマコに、ローリーが「なにが不満なんだ?」と告げる。マコが「あなたなら二手はやく倒せるはず」と告げ、ローリーは笑顔をうかべマコと手合わせすることを望む。
[04/16 02:37] isbn479480542X
〇39:48太鼓の音楽はかわらずだが、マコが歩き始めると新たにベース音(映画冒頭0:4:17~4:22などベケット兄弟がイケイケの頃は彼らにこそついたあの音だ)が加わる。40:16「1対0」ローリーがマコの頭に一振り・寸止めするも、マコ動けず。ここではベース音なしの、以前と同じ太鼓の音楽。40:19「1対1」マコがローリーの棒を叩き逆にローリーの頭に寸止めする。ベースの音が鳴り響く。〇40:25「2対1」ローリーがマコの左背中を叩く。ベース音が高めにつく(。ベース音そのまま)。
[04/16 02:37] isbn479480542X
……ここまでの3セットは、攻撃が一回で終わるので、なじみのメロディは得物を振るい終わったあとになる、彼らの脳内で鳴っているだけの予感のようなものだ。これ以後は競り合いが複数になり、実感となる。
[04/16 02:38] isbn479480542X
〇40:31競り合いが複数になり最中に劇伴が。マコがローリーの頭へ寸止めする。棒同士のあたる打音は主旋律を奏でる。マコの手数のほうが多い。「2対2」 〇40:44「3対2」ここからは主旋律と打音の数が完璧に同期する。 〇40:53 「マコさん、少し抑えて」とペントコスト。 〇40:57倒れてもマコはカウントせず、無言で続ける。するとヴァイオリン系の弦楽器もはいり、更に楽器が増えオーケストラに。
[04/16 02:38] isbn479480542X
▽『パシフィック・リム』では、キャラやメカ、展開に合わせて音楽をライトモチーフ的につかってもいる。 たとえば0:26:08~のシャッタードームを見て回るくだりと、1:06:51~の香港でバトルするくだりとを比べてみれば、香港の展開はメカの登場(行動)順から音楽から、シャッタードームの展開の変奏であることに気づくだろう。
[04/16 02:38] isbn479480542X
〇シャッタードームでまず目にする巨大メカは、①0:26:56~クリムゾンタイフーンだ。三本の腕を持つ中国所有のメカと、その操縦者の三つ子タン兄弟そして彼らの必殺技"サンダークラウドフォーメーション"が紹介される。そのさい(27:09~23)♪ファレミファレミみたいなメロディと「ウッ」「ハッ」みたいな掛け声による音楽が奏でられる。 ②つづいて登場するのは27:24ロシアの巨大メカチェルノ・アルファとその操縦者カイダノフスキー夫妻だ。そのさい(27:41~27:56)重低音とコーラスの荘厳な音楽が流れる。
[04/16 02:38] isbn479480542X
ワイプを挟んで登場するのは③27:57~オーストラリアの巨大メカストライカー・エウレカとハンセン親子。かれの犬マークの鳴き声が、遠く離れたペントコストや主人公らにかけられる。マークがマコのもとへ駆け寄る。 (29:40モノクロの数式の黒板vsカラフルな怪獣解剖のプレゼンを挟んで)
[04/16 02:38] isbn479480542X
④ローリーは33:00ジプシー・デンジャーと再会。マコが改修点や長所(まず昔から変わらない、④A33:25「ダブルコア・ニュークリア・リアクター」の話など)を語り始めるが、「前からそうだ」とローリーはつれなく、旧友テンドーが後ろからやってきて「機体は鋼鉄製」だの④B33:39「ハイパートルク」だのスペックをぺらぺらとローリーは振り向くので④Cマコは所在なさげに微笑むだけでそれ以上口をひらけなくなってしまう。
[04/16 02:38] isbn479480542X
〇´香港での戦いを振り返る。怪獣との闘いがはじまるとまず①´1:10:14~クリムゾン・タイフーンの活躍がえがかれる。中国語の飛び交うその真っ赤なコクピット内や、三本腕の手先で回転するノコギリとその駆動音が映されたのち、サンダークラウドフォーメーションがついに披露される。そのさい(1:10:22~54)♪ファレミファレミみたいなメロディと「ウッ」「ハッ」みたいな掛け声による音楽が奏でられる。(シャッタードームの登場時間も1分半ほどだった)
[04/16 02:39] isbn479480542X
つづいて活躍するのは②’チェルノアルファで、船の警笛のような音が鳴った1:10:55のを境にして、重低音とコーラスによる荘厳な音楽が奏でられる。ロシア語の飛び交う少しレトロなコクピット内も映されるが、怪獣の反撃の打音1:11:11を境に音楽は終了する。(シャッタードームの音楽とほぼ同秒)
[04/16 09:16] isbn479480542X
③’1:11:16マコやローリーらのいる本部のペントコストへ、無線連絡するストライカーエウレカとそのパイロット。そして、1:12:11戦友の近くへ駆け寄る。(シャッタードームでも、まず犬の声によって遠方に連絡をとり、駆け寄った)12:51ストレイカーエウレカがオオタチと交戦する。右フック左フック右フックとする連続攻撃にたいし、TCF時にかかった曲をテンポ良く切迫した調子でかつ掛け声をなくしたような音楽がかかる。
[04/16 09:16] isbn479480542X
1:13:55ではシャッタードームで装填作業のおこなわれていた胸部ミサイルが放たれようとするけれど、あの場面で固有の曲を用意されず無音だったとおり、放てずに終わる。
[04/16 09:16] isbn479480542X
エウレカも沈黙したあと出番がくるのが、④’ジプシー・デンジャーだ。④A’1:14:39「ジプシーはアナログだ、ニュークリアだ」とローリーが言う通り核エンジンが機能し、怪獣との闘いでは④B’1:24:27「トルク、エンゲージ(字幕や吹替だと「ターボ・パワー起動」だけど原語はTorque... ...engaged.)とこれまでの性能を攻撃に活かし、④C’新機能"ソード"をマコが起動させるに至る。
[04/16 09:16] isbn479480542X
〇上でふれたところ以外にも、ライトモチーフ的な音楽として、たとえばクリムゾン・タイフーン発進シーンで1:06:50~07:01の短い間でも"TCF"について説明されたさいと同様のウッハッという掛け声の音楽がならされるし、〇チェルノについては、1:11:52の怪獣優勢のテーマにたいして1:12:00~でチェルノが拳を叩き合せて怪獣に近づくシーンからはコーラスが交ざるし、1:12:59でぼこぼこにされるさいもコーラスが交ざり、13:22で大破されると共に無音となる。
[04/16 09:18] isbn479480542X
〇怪獣とドリフトするロックな科学者ニュートについては、サウンドトラックで『Call Me Newt』と名付けられたテクノサウンドのメロディが何度も何度も鳴らされている。 32:35怪獣とのドリフトをニュートが叫ぶところでテクノサウンドの音楽が鳴らされる。 43:42怪獣と人間のドリフト実験第一回をおこなうさい、55:28香港市街でチャウのアジトをニュートがさがすさいもまた、1:09:17チャウに怪獣とのドリフトを話すところでペンペンペンとベースだけが、
[04/16 09:18] isbn479480542X
そして1:39:10ニュートとハーマンが握手するところで、荘厳さを加えられたうえで、鳴らされる。
[04/16 09:18] isbn479480542X
〇怪獣から得た生体で荒稼ぎする闇の住人チャウがでてくるシーンでは二胡の音楽。57:22チャウ登場で二胡の音楽が鳴らされる。その前段55:28~のニュートによる香港探索シーンでも、55:44チャウの紋章が照らされたところで二胡の音楽が鳴らされている。
[04/16 09:19] isbn479480542X
〇ベケット兄弟やローリーとマコは、既にちょっと述べた通りエレキが鳴らされるようなロックだ。〇……面倒くさくなったので、この辺で終わりにするけど、曲調はもちろん楽器なども変えた音楽がそれぞれ(ワーグナーの)ライトモチーフ的に秒単位であろうとそのキャラが活躍する都度活用され、それによってすぐさま大破してしまったメカでさえも強烈な印象を残してくれるのが、前作『パシフィック・リム』の魅力だった。
[04/16 09:20] isbn479480542X
【以上、『パシフィック・リム』ネタバレ】
[04/16 09:20] isbn479480542X
■没個性なキャラやメカについて。ひるがえって『アップライジング』は?■
[04/16 09:20] isbn479480542X
▼『アップライジング』は、メカからは機体のライトは左右対称になり、コクピット内の操者も左右のすみわけがなくなった。▽たとえば左脳側に立つネイト(演スコット・イーストウッド氏)が「おれに追従しろ」と動かすのは、右手を掲げてパンチだし。〇ネイトが傷つき、右脳側パイロットのジェイク(演ジョン・ボイエガ)がメカをひとりで動かして、瓦礫によってできた裂け目を気にせず跳んで落ちそうになる教え子アマーラを手のひらでキャッチするとき、用いられるのは左手だったりする。
[04/16 09:20] isbn479480542X
{これはべつに、ロボの操作系統が人間の脳神経系に忠実となったわけではない(。左脳が右半身を、右脳が左半身を司る……というじっさいの人体の神経配置とは、無関係の話だ)}
[04/16 09:20] isbn479480542X
▽チーム内でいざこざが起こるけど、コンビのパイロットの意に添わずメカが勝手に動かされてしまうというような場面はほぼない。メカの不調はVRトレーニングでのようすを除けば、一方のパイロットが物理的にいなくなったり負傷したりという物理的な問題として描かれ、心理的な問題としては描かれない。
[04/16 09:22] isbn479480542X
〇ネイトの声掛けもふりきってジェイクがコクピットから降りてしまったので、メカが動けなくなる。あるいは、前述のとおりジェイクが傷ついたので、メカが動けなくなる。……そんな具合に描かれる。 まじめな教官風のジェイクと火事場泥棒をしていた犯罪歴あるネイトという正反対のふたりが、あるいは家族をなくし復讐に燃えるアマーラとほかの訓練生が、一緒にひとつのメカを動かすとき、戦法や人命救助の優先順位のちがいによって左右バラバラに動いたりするということは劇中でほぼない。
[04/16 09:23] isbn479480542X
〇なので、アマーラとネイトがコンビを組んでの初実戦は、その直前・搭乗時にアマーラがドリフト不調の原因であるトラウマを文字通り乗り越えた(裂け目を気にせずジャンプするという、少女時代にできなかったことをやり遂げた)にもかかわらず、ロボが腰砕けでよろめいたりする。
[04/16 09:23] isbn479480542X
▽パイロット同士の脳をつなぎ記憶を共有する"ドリフト"という現象も、『アップライジング』においては、登場人物のバックグラウンド紹介程度のものでしかない。 〇アマーラはなにを引き金にするでもなく少女時代のトラウマ(桟橋の裂け目を跳ぶことを躊躇して家族を見殺しにしてしまった)に囚われてしまう。〔べつにジェイクら操るジプシー・アベンジャーが、家族の乗るヘリを掴もうと跳ぶも届かず、助けられなかった記憶をトリガーにして……とかいうわけでもなければ。
[04/16 13:23] isbn479480542X
ジェイクが普段コンビを組むネイトと会話したさいにブチュチュと汚いSEと共に噴出させた白いアイスクリームのイメージが、桟橋に落ちる海鳥の白いフンを呼び起こす……とか、そういうことでもない。 なんかヌルっと呼び起こされる。{そもそも彼女は、それまで不調ながらも他訓練生や人工脳(?)とドリフトし、記憶にとらわれることなくメカを動かせていたのだが……}〕
[04/16 13:23] isbn479480542X
〇これは音楽の演出(の弱さ)とも通じることだけど、アマーラと仲がわるいロシア系の女性パイロットとのいざこざは、アマーラがロシア語による罵倒をはなったことで頂点となるんだけど。ぎゃくに和解後、彼女らが一緒のメカを操り活躍するとき、一切ロシア語の出番がない。死角への対応に英語による声掛けがなされ、ロシア系パイロットは一拍もとまどうことなく立ち位置を反転させる……噛み合った殺陣が描かれる。(アマーラからの歩み寄りが描かれない)
[04/16 13:23] isbn479480542X
▼音楽については、前作以上に人種ゆたかなメンバー構成なんだけど、楽器やメロディをたがえたライトモチーフ的な扱いは全然なくなった。 ▽たとえばジェイクはヒップホップのイケイケ音楽のなかで火事場泥棒をするが、それ以後その音楽を響かせることはないし。〇ロケット発進するさいにキャラのひとりが「じいちゃんのお気に入りなんだ」とオペラ歌手の独唱動画を流すけれど、相棒は初耳というリアクションを示し、それ以前はもちろん以後だって聞けない。
[04/16 13:24] isbn479480542X
〇罵倒をアマーラに教えたキャラが、メカに乗って実戦投入されてもファックサインをする……というのは一貫性があってよかった。{いや、顔覚えられなかったんで、これも「たぶんそうなんだろう」という推測でしかないんですが。(ただ、ここについても「前作のメインテーマを背負うひとびとが、こんな舐めたマネをするのか。 慢心がパイロットの死とメカの大破を招いた前作の悲劇と克服はなんだったのか」という気分にいくらかなる)}
[04/16 13:24] isbn479480542X
■■
[04/16 13:24] isbn479480542X
色々言ったけど、作劇には文脈があり、リズムがある。手をぬいて作られたものでは、全くないと思う。チケット代ぶんは十分に楽しめた。(▽もちろん、幼少期と現在とで裂け目の向こうにいる家族を目指して飛び越えようとしたりできなかったりするヒロインであるとか、○墜落しそうなヘリ(家族の乗る)を跳んで掴み救おうとする主人公であるとか。 ▽冒頭の対巨大メカ戦で電池をひとつ外して敵にぶつけ失敗し砂浜にうつ伏せで倒れ、○終盤の対巨大怪獣戦で脱出ポッドをひとつ外して失敗し雪山に仰向けに倒れるなど)
[04/16 13:24] isbn479480542X
▼前作キャラの死やら悪堕ちやらについては、ぼくは別にとくに気にならなかったです。(むしろあの怪獣大好きぶりや悪の幹部ぶり、劇中独自技術ドリフトによりつながることの闇を描くところなんて、設定の掘り下げ・お話の膨らませ方としてとても良いじゃんという感じ)
[04/16 13:43] isbn479480542X
▽「チャイナマネー」みたいな感じで非難がむけられがちな、中国のドローン女社長もめちゃくちゃよかった。スーツでパリッと決めた頭脳職が、汗だくで体を動かす。反ドローン勢が死んで運が良いみたいな冷静なひとが、誰かを助けるために採算度外視の熱を帯びる。 ○感想巡りをしてみると、ジャンルファンから「燃えるシーンがない」みたいな批判があるけど、「ここはちがうの?」という思った。
[04/16 13:44] isbn479480542X
この辺の盛り上げについては、はっきり言って『パシフィック・リム』の終盤の終盤より好きだ。『アップライジング』はアガるシーンで、『リム』のそれは貧し鈍しそれしか選択肢がない展開だから、比べるのがおかしいかもしれないけど。……ひとのツボをつくということは、なかなか難しいことだなあという感じ。
[04/16 13:44] isbn479480542X
▼あと、現行のCGと合成技術で昼の晴天のバトルが描こうとするとどうなるかが見せつけられたのはよかったですね。〇実在感が異様にあって、違和感がまったくなくて凄まじかったです。 ○桟橋と海面とそれぞれ落ちる怪獣の影とか、謎の巨大メカが歩いて揺らす白いクルーザーに落ちる影とか、建物の間を走るスクラッパーに落ちるビル影とか、クッキリした明暗が投射されて、かなり良かったと思う。
[04/16 13:45] isbn479480542X
▽シチュエーションがかわったことで、前作のように空間に無数の物を敷き詰め埋める(飛沫や雨や建物の電飾や建物の中の小さな小さな乗り物の電飾の光や水中の泡を満たす)という画面設計が使えなくなった代わりに、あるいは予算の問題で妙なアングルが取れなくなった代わりに(どちらも予算の問題かもしれないが)、巨大物の映し方は「前景に実景ナメの後景に巨大物」とかを落ち着いたカメラ位置・カメラワークで撮る……というような、オーソドックスなショットに寄ったものも増えていて、
[04/16 13:45] isbn479480542X
王道の怪獣映画ファンには前作よりむしろこちらのほうが受け入れやすそうだと思った。(まあ、どっちにしてもダメかもしれないとも)
[04/17 15:01] isbn479480542X
〇妙なアングルって、タンカーを持ち公道を引きずり歩いて怪獣に近づく巨大ロボを(ロボ視点では)ローアングルで(巨視的にはローでないので、引きずられたタンカーが火花をあげる路面では、車がはじかれ警報を鳴らしライトを明滅させたりするさまが俯瞰で描かれる)トラックするショットとか。
[04/17 15:01] isbn479480542X
あるいは、勢いあまってビルを殴ってしまった巨大メカの拳を、風圧が書類を吹き飛ばし拳自体がパーテーションを壊し机や椅子を倒し天井をえぐりその電灯を破壊し消灯させていくのを数区画に渡っておこなうさまを、オフィスのビル室内からトラックバックするとか。
[04/17 15:02] isbn479480542X
そこからつづけて、ロボが怪獣につかまれ投げられるさまを、ビルを貫いた拳の大写しから始まってそれが引き抜かれて(トラックアップ)前段の破壊で暗くなったビルとそこに空いた穴をフレームインフレームとして、都市の光に照らされた怪獣やロボの全身をフルショットで描くとか。……そういうものですね。
[04/17 15:02] isbn479480542X
"巨大メカがいかに広い空間を占有しているか"が伝わるショットだけど、一方で「これを撮影可能としている段取りは何か?」みたいなことを考えてしまうと、どこか冷めてしまう作り物っぽさを感じてしまうひともいそうだ。
[04/17 15:02] isbn479480542X
(たぶん『シン・ゴジラ』の特撮が、フッテージとしては怪獣の頭の上にカメラを置いて建物を突き破るさまをトラックアップするショットや、崩れ落ちる建物のなかの小物のひとつにカメラを据えてカメラ自体も滑り落ちていくショットなどをおさえつつも、映画本編に採用しなかったのは……作り手がなんと言ってるかは寡聞にして知らないけど……おそらく、そうした"そのようなかたちで映像化できてしまえているということ自体の作り物っぽさ"をきらったからなんじゃないかと思う)
[04/17 15:02] isbn479480542X
『アップライジング』の都市破壊描写は、たとえばビル室内から巨大メカによる破壊を映したショットも、港から巨大ロボやロボの歩みで揺れる船を映したショットも、日曜大工の小型ロボがアマーラのアジトを突き破って逃げ出し、装甲車やしゃがみこむ官憲のあいだを通りすぎるショットなども、(すでに述べたとおり人こそ居れども)おおむねFix的なショットで、
[04/17 15:02] isbn479480542X
前作『パシフィック・リム』の前述ショットがトラックアップやバックによって"巨大メカがいかに広い空間を占有しているか"を伝えたような効果はない(けど、よりシンプルなショットなので、カメラを意識することなく見られ、もっともらしい)
[04/17 15:03] isbn479480542X
▽もっと予算があれば、"昼のたくさん人がいる場で巨大ロボが(それも人類を守るためのロボが。反ロボ派などがいて、世論も気にする必要がある陣営のロボが)戦う"という状況をもっともっと考慮した殺陣が拝めたかもしれない。
[04/17 15:06] isbn479480542X
■エラッタ■誤「なので、アマーラとネイトがコンビを組んでの初実戦は、」→正「なので、アマーラとジェイクがコンビを組んでの初実戦は、」

コメントを書く




「『パシフィック・リム:アップライジング』映画前売券(一般券)(ムビチケEメール送付タイプ)」のみんなの感想へ
ログイン 新規登録